公開日 2022年07月11日
与論高校は今年の夏,8月2日(火)~4日(木)に東京大学柏キャンパスで行われるサイエンスキャンプに参加します。
サイエンスキャンプは,最先端の科学研究を体験し,研究の成果や経験したことを与論島全体で共有していこうという大きなプロジェクトです。
キャンプには本校の2年生6人が参加します。実習体験の課題は,「身近な水を化学する!」。
早朝,学校に集合した生徒たち。いよいよ採水開始です。
昨日の事前オリエンテーションで採水地点のルートを確認しましたが,今日は丸1日かけて島内の14箇所を回ります。
与論島内の採水地点(黄色のピンと星印)
バケツを投げ,できるだけ水以外の物が入らないように,そして水の動きがある箇所を採水します。水以外の物が入ってしまう場合は,ろ過専用のフィルターとシリンジを使って採水しました。
パックテストを使って,水中の有機物の量を色で判定します。
赤崎鍾乳洞での採水
立長牛舎付近での採水
始めは,機器や器具の操作,作業の流れなどおぼつかない所もありましたが,慣れていくにつれて,役割分担や協力をしながら速やかに作業を進めることができるようになりました。
最終的には,自分たちで完璧に作業をこなすことができるようになり,平林先生からもお褒めの言葉をたくさん頂きました。
東京大学の先生方や学生の方々も,今回,生徒たちが行った採水方法と同様の方法で研究をされているのだそうです。過酷な暑さの中での採水作業も,「研究者と同じ研究をしている」という状況に,生徒たちは大変元気付けられたようでした。
この日訪れた場所以外にも,採水が必要な場所があり,翌日の放課後に同様の作業を行いました。
8月は,いよいよ千葉県柏市の東京大学柏キャンパス内にある大気海洋研究所での分析です。