５月21日(日)に，３年生の有村一花さん，竹内詩帆さんが学術学会の高校生ポスター発表に選ばれて千葉県千葉市幕張メッセで発表してきました。

 

　日本地球惑星連合（ＪｐＧＵ）が主催する年次大会は国内外から地理学や地学，海洋，天体などに関わる研究者が毎年8000人参加する学術学会です。この学会期間中には，探究活動や科学研究をしている高校生のためにポスターでの発表をする時間が設けられています。今回与論高校生２人が応募し，選ばれました。

 

大会前日に会場の幕張メッセに行き，現地下見とリハーサルをしました。会場ではサイエンスキャンプでお世話になっている東京大学の平林頌子先生も来られて，生徒に最後のアドバイスや応援の言葉をいただきました。

　

そして当日です。午後の発表までは研究者のセッションを聴講し，お昼を軽く済ませていざ会場へ。ポスターを指定の場所に貼り終わると，周りはいつの間にか発表が始まっている雰囲気です。まだ心の準備が！

　

ポスターの前に関心のある研究者が立ち止まり，生徒は随時発表を行いました。最初は原稿を見ながら緊張気味に発表していた２人でしたが，だんだんと雰囲気やライブ感のある発表形式に慣れてきました。後半は，原稿に頼ることなく，相手の求めに合うように工夫してポスターの説明や質問に答えていました。頼もしい！

　

気がつくと，周りの高校生はポスターを剥がして帰り支度をしているのですが，彼女たちの前には継続して人が来るので発表を続けました。終わったのは６時過ぎ，約５時間立ちっぱなしでの発表でした。２人はとても疲れたでしょうが，それにも増して充実感と達成感に浸っていました。

　

今回のこのような発表をするにあたって，東京大学大気海洋研究所横山研究所の皆様，与論町海洋教育推進協議会，与論町役場のみなさん，ＮＰＯ法人海の再生ネットワークよろん池田香菜様，多数のみなさんの協力・指導助言をいただきました。本当にありがとうございました。有村さんと竹内さんは，この発表で得た知識・経験や，考えたことを与論高校だけでなくヨロンの地域のみなさんに還元してくれると思います。