令和6年度 東京大学大気海洋研究所夏季集中サイエンスキャンプ参加

公開日 2024年08月08日

 2024年7月29日(月)~31日(水)に千葉県の東京大学柏キャンパスにて行われた令和6年度の夏季集中サイエンスキャンプにおいて2年生5名が参加,発表を行いました。事前準備として各自でのテーマ設定,採水作業,発表用のスライド作成と,この日のために少しずつ準備をしてきました。今年度は新たな試みとして,岩手県立大槌高校の生徒とテーマを共有しました。双方の気候,環境の違いや共通点にも着目して共同で考察,発表を行いました。

 

 29日(1日目)は午前中に自己紹介をした後,大気海洋研究所の施設案内をしていただき,東大の担当職員から午後の測定に向けて説明をしていただきました。  

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 午後からはICP-AESという特殊な機械で成分分析を行うために,採水したサンプルを希釈する作業を行いました。みんなで協力したおかげで作業は順調に進み,一部のサンプルで測定までできました。

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 30日(2日目)は前日の測定の続きからスタートしました。苦戦する場面はあったものの,ほぼ午前中で測定は終わり,午後はその結果を元に分析,考察を行いました。大学の先生方や学生さんにも色々な質問をぶつけていただき,考察を深めていきました。翌日の発表に向けてスライド作成の準備をしましたが,なかなか終わらず宿舎に戻って徹夜で頑張った生徒もいたようです。  

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 31日(3日目)の午前中はいよいよ発表です。大槌高校の生徒と一緒に測定結果と自分たちの考察を述べていきます。質疑応答に対しても自分の意見を述べたり,これからの研究のアドバイスをいただいたりしました。発表前はとても緊張していましたが,終わった後はホッとした表情とともにやりきった充実感に満ち溢れていました。  

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 午後からは本郷キャンパスの見学に行きました。有名な赤門や安田講堂はもちろん,色々な実験施設なども見せていただき,普段見ることのできない大学に興味津々でした。副学長の矢口祐人教授もお忙しい中時間を取ってくださり,生徒と対談をしてくださいました。生徒たちも大学の様子や勉強のことについて一生懸命質問していました。  

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 大変な3日間でしたが,日本最高峰の研究を行っている東京大学で先生方や学生と交流し,大学レベルの研究を一部でも体験できたことは間違いなく生徒たちにとって大きな財産となったことでしょう。今回の研究結果を少しでも地域の方に知っていただき,還元していきたいと思います。お忙しい中準備,サポートをしてくださった東京大学の先生方や学生さん,本当にありがとうございました。一緒に活動した大槌高校の生徒のみなさん,これからの研究活動をお互い頑張っていきましょう。