校長あいさつ

公開日 2022年04月06日

 

 

  本校は,雄大な桜島を眼前に望むことができる鹿児島市南部の桜ヶ丘団地に位置し,主に鹿児島市南部地域の知的障害と肢体不自由の子どもの教育を行う特別支援学校です。

  昭和58年に鹿児島県立伊敷養護学校の校名で肢体不自由者を教育する養護学校として設立されました。その後,平成2年に桜ヶ丘の地に移転し,鹿児島県立桜丘養護学校と改称し,創立40年目を迎えています。

  平成22年度から知的障害のある児童生徒を受け入れ,当時20人程度であった児童生徒の数も年々増加し,令和4年度は,小学部121人,中学部44人,合計165人が在籍しています。

  さて,本校では知的障害,肢体不自由,障害を併せ有する児童生徒が共に学び,障害種別あるいは合同学習など多様な学習集団を組み入れながら,小学部・中学部の一貫した教育を行っています。また,鹿児島大学医学部附属病院で長期入院中の児童生徒及び在宅の児童生徒に対する訪問教育も実施しています。そのため,障害の特性や状況に応じて柔軟に教育課程を編成し,児童生徒一人一人の教育的ニーズを踏まえ,工夫・改善を加えながら丁寧な実践を進めています。

  さらに,隣接する県こども総合療育センター,幼稚園,保育所,小・中学校,南部保健センター,福祉サービス事業所などとの連携を図り,市南部地域の特別支援教育のセンター的な機能を果たしています。

  現在,本校には高等部が設置されていませんが,県立武岡台養護学校高等部南部支援教室が設置されており,本校中学部卒業生の一部が進学しています。現在,本校への高等部設置と,敷地が狭いなどの環境的条件の解消に向け,移転整備の作業が進められております。

  今後とも,桜丘養護学校ならではの児童生徒の良さや可能性を最大限に生かす教育を進めてまいりますので,関係者の皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

                                                                                  校 長   芝原一郎