校長あいさつ

公開日 2021年04月05日

 

 

本校は,雄大な桜島を眼前に望むことができる鹿児島市南部の桜ヶ丘団地に位置し,主に鹿児島市南部地域の知的障害と肢体不自由の子どもの教育を行う特別支援学校です。
  昭和58年に鹿児島県立伊敷養護学校の校名で肢体不自由者を教育する養護学校として設立されました。その後,平成2年に桜ヶ丘の地に移転し,鹿児島県立桜丘養護学校と改称し,創立39年目を迎えています。
  平成22年度から知的障害のある児童生徒を受け入れ,当時20人程度であった児童生徒の数も年々増加し,令和3年度は,小学部97人,中学部43人,合計140人が在籍しています。
  さて,本校では知的障害,肢体不自由,障害を併せ有する児童生徒が共に学び,障害種別あるいは合同学習など多様な学習集団を組み入れながら,小学部・中学部の一貫した教育を行っています。また,鹿児島大学医学部附属病院で長期入院中の児童生徒及び在宅の児童生徒に対する訪問教育も実施しています。そのため,障害の特性や状況に応じて柔軟に教育課程を編成し,児童生徒一人一人の教育的ニーズを踏まえ,工夫・改善を加えながら丁寧な実践を進めています。
  さらに,隣接する県こども総合療育センター,幼稚園,保育所,小・中学校,南部保健センター,福祉サービス事業所などとの連携を図り,市南部地域の特別支援教育のセンター的な機能を果たしています。
  現在,本校には高等部が設置されておらず,中学部卒業後は,市内にあるほかの特別支援学校へ進学しています。さらに,敷地が狭いなど環境的に厳しい面もありますが,本校には,小学部,中学部が深い連携の下,保護者・教職員が一体となった質の高い支援ができる教育上のメリットもあります。
なお,令和5年度からは,鹿児島市西谷山に新たに高等部を設置した鹿児島市南部地区の特別支援学校として移転することが決定しており,この2年間で様々な移転業務を進めて参ります。
  今後とも,桜丘養護学校ならではの児童生徒の良さや可能性を最大限に生かす教育を進めてまいりますので,関係者の皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

                                    校 長   有 馬 一 郎