(3)動物の生活と生物の変遷 【ねらい】 生物の体は細胞からできていることを観察を通して理解させる。また,動物などについての観察,実験を通して,動物の体のつくりと働きを理解させ,動物の生活と種類についての認識を深めるとともに,生物の変遷について理解させる。 【内容・内容の取扱い】 〈生物と細胞〉 ○ 生物の組織などの観察を行い,生物の体が細胞からできていること及び植物と動物の細胞のつくりの特徴を見いだすこと。 〈動物の体のつくりと働き〉 ○ 消化や呼吸,血液の循環についての観察,実験を行い,動物の体が必要な物質を取り入れ運搬している仕組みを観察,実験の結果と関連付けてとらえること。また,不要となった物質を排出する仕組みがあることについて理解すること。 ・ 各器官の働きを中心に扱うこと。「消化」については,代表的な消化酵素の働きを取り上げること。また,摂取された食物が消化によって小腸の壁から吸収される物質になることにも触れること。「呼吸」については,細胞の呼吸にも触れること。「血液の循環」に関連して,血液成分の働き,腎臓や肝臓の働きにも触れること。 ○ 動物が外界の刺激に適切に反応している様子の観察を行い,その仕組みを感覚器官,神経系及び運動器官のつくりと関連付けてとらえること。 ・ 各器官の働きを中心に扱うこと [実験] ・ メダカの水流走性と保留走性(高等学校理科観察,実験へ) ・ ゾウリムシの電気走性(高等学校理科観察,実験へ) ・ だ液による消化の働きを調べる実験(必修理科観察,実験集へ) ・ アミラーゼの実験 ・ ペプシンの実験 ・ 胃腸薬の消化実験 〈動物の仲間〉 ○ 脊椎動物の観察記録に基づいて,体のつくりや子の生まれ方などの特徴を比較,整理し,脊椎動物が幾つかの仲間に分類できることを見いだすこと。 ・ 脊椎動物の体の表面の様子や呼吸の仕方,運動・感覚器官の発達,食物のとり方の違いに気付かせること。 ○ 無脊椎動物の観察などを行い,その観察記録に基づいて,それらの動物の特徴を見いだすこと。 ・ 節足動物や軟体動物の観察を行い,それらの動物と脊椎動物の体のつくりの特徴を比較することを中心に扱うこと。 〈生物の変遷と進化〉 ○ 現存の生物及び化石の比較などを基に,現存の生物は過去の生物が変化して生じてきたものであることを体のつくりと関連付けてとらえること。 ・ 進化の証拠とされる事柄や進化の具体例について取り上げること。その際,生物にはその生息環境での生活に都合のよい特徴が見られることにも触れること。 | |