公開日 2024年05月12日
GWの中日である5月2日木曜日に、開校記念日講演会が行われました。
講師として、本校校歌の作詞者である、椋鳩十先生のお孫さんで、
椋鳩十研究家の久保田里花さんをお招きし、「椋鳩十 感動は人生の窓を開く」
という演題でお話をしていただきました。
椋鳩十先生の生い立ちから晩年までの様子を、その作品に絡めながら
話していただいたわけですが、やはり祖父と孫という関係でなければ
聞けなかったエピソードもありました。
印象に残ったのは『マヤの一生』の飼い犬マヤについての話です。
作品でのマヤは、戦争のため、悲しい運命を辿りますが、
久保田さんが祖父から聞いていたのは、とにかくかわいくて愛らしいマヤと
一緒に過ごした楽しい思い出ばかりだったそうです。
幼い孫に、悲しい話を避けて、心温まる思い出だけを話す、
優しいおじいちゃんの姿が目に浮かびます。
偉大な児童文学家も、孫をかわいがる普通のおじいちゃんだということを知り、
椋鳩十先生をとても身近に感じることができました。
今回の講演会の事前準備として、本校では椋鳩十作品の読み聞かせを行い、
その作品に触れる機会を作りました。
講演後の感想では、椋鳩十作品に興味を持った生徒が多数いました。
これを機に、読書熱が高まることを期待したいです。