最終更新日 2026年09月18日
前期終業式にあたり、今年の前期を振り返ってみたいと思います。
この半年間、本当にいろいろなことがありました。皆さんにとって、一番印象に残っていることは何でしょうか。

4月は、始業式、入学式、甲鶴戦、創立記念式、遠足と盛りだくさんでしたね。遠足は小雨が降る中でしたが、3年生は霧の立ち込める山頂で決意表明を行ったことも、よい思い出になったのではないでしょうか。
5月、スライドの真ん中の写真は集団読書の様子です。集団読書は、共通の読書体験をもとに意見交換を行う、本校ならではの伝統ある取組です。互いの考えに触れながら視野を広げる貴重な機会になっていると思います。
また、3年生の多くの部活動生にとって節目となる県高校総体も、この5月から6月にかけて行われました。
6月は、やはり2年生にとって修学旅行が大きな思い出でしょう。
昨日の職員会議で、各学年の先生方から前期の振り返りがありました。その中で2年生の先生から、「修学旅行を通して他者への配慮が少しずつできるようになった」「挨拶をする生徒が増えてきた」「進路講演会などをきっかけに高い目標を持って努力する生徒が増えてきた」といった報告がありました。もちろん、これは2年生だけに限ったことではありませんが、日々の授業や学校行事、部活動など、さまざまな経験を通して皆さんが成長していることを実感できるのは、私たち教職員にとって何よりうれしいことです。
7月から9月です。クラスマッチや定期演奏会。1年生には本校の先輩方が教室を訪れてお話ししていただく「GO鶴セミナー」もありました。そして、前期最後の大きな行事は、先日の体育祭でした。この前、講評でお話ししましたが、本当に素晴らしい体育祭だったと思います。
そして3年生は、今週、火曜日から大学入学共通テストの出願が始まりました。いよいよ名実ともに受験生としての本番を迎えています。時の流れの早さを感じますね。
さて、本校は2学期制、つまり前期・後期制を採用しています。そのため今日は、前期の終業式ということになります。3学期制の中学校から進学してきた1年生の皆さんの中には、2学期制についてまだ十分にイメージが持てていない人もいるかもしれません。今日は、この機会に本校の2学期制について少しお話をしたいと思います。
実は、この2学期制を採用する学校は全国的に少しずつ増えています。

文部科学省の調査によると、小学校、中学校、高等学校のいずれにおいても、この10年間で2学期制を採用する学校は増加しています。現在では全国のおよそ4校に1校が2学期制を採用している状況です。
近年、その理由として先生方の働き方改革が取り上げられることがあります。確かに通知表作成などの業務負担の軽減という側面もあるでしょう。
しかし、本校が2学期制を導入したのは平成14年度、今から20年以上前のことです。当時はまだ先生方の働き方改革という言葉もありませんでした。
では、なぜ本校はその時期に2学期制を導入したのでしょうか。学校に残る当時の記録等を見てみましたが、その大きな理由の一つは、この年に完全学校週5日制が始まったことが挙げられています。
私が教員になった頃は、土曜日にも毎週授業がありました。その後、段階的に土曜日が休みとなり、平成14年度から完全学校週5日制になりました。
学校としては、土曜日になくなった授業時間をどのように確保するかが大きな課題でした。そこで、3学期制から2学期制へ移行し、始業式や終業式、中間考査などの回数を見直すことで、授業時間の確保を図ったのです。
もう一つの理由は、学校生活全体のバランスです。
まず,3学期制における1学期の時期というのは,とても行事が多いのです,4月は入学式,創立記念日,遠足,甲鶴戦,5月はゴールデンウィークの後、ほぼ試験範囲がない状態で中間考査があったり,6月には部活動の大会,7月には,期末考査やクラスマッチなどの学校行事が入るので,1学期の学習内容は薄くなっている状態です。夏休みは,7月の後半から,8月末までの長い期間。長期休業の期間は,それまでに学習した内容を復習することに意義があると思うのですが,内容の薄い1学期の内容を振り返る期間としてこの長い期間は少しもったいないように感じます。その後の2学期,3学期というのが立て続けに迫っている感じで,極端に短い3学期の在り方などを含めて,やはり,バランスは良くないかもしれませんね。
そこで2学期制です。
学期が長くなることで、授業を計画的かつ継続的に進めることができます。また、生徒の皆さんにとっても見通しを持って学習に取り組みやすくなります。また、本校では3年前から中間・期末考査を廃止しましたので、考査期間で学習が途切れることなく、授業時間の確保と学習の継続性はさらに高まっています。そして、夏・秋・冬のまとまった休みを、それまで学んだ内容を振り返り、定着させるための時間として活用することもできます。
さて、三つ目の理由です。
これは今年、本校を志望する中学生や保護者の皆さんに配布した学校案内です。その最後のページに、次の言葉が載っています。

「動の前期」 「静の後期」
鶴丸高校の一年間を、学校行事や部活動などを通して仲間との絆を深め、自らの可能性を広げる「動の前期」と、進路実現や次のステージへの準備のために、静かな環境の中で自分自身と向き合い、知性と教養を磨く「静の後期」に分けて考えるというものです。
私は、20数年前に2学期制を導入した当時の先生方が最も大切にしたかったのは、1年間の学校生活にメリハリをつけるというこの考え方だったのではないかと思っています。
さて、いよいよ前期が終わり、後期が始まります。「動の前期」から「静の後期」への転換です。
特に3年生の皆さんは、これから自らの進路実現に向けて、一人一人が真剣に「己を刻む」時期を迎えます。大学入学共通テストの出願も始まりました。まさに受験生としての本番です。
3年生の皆さんには、自らの目標に向けて覚悟を定め、一日一日を大切に積み重ねてほしいと思います。私たちも全力で3年生をサポートしたいと思います。直接的には,3年生の担任や教科担任を中心とした先生方が皆さんを支えていくわけですが,学校全体としても,3年生が学習しやすいような環境,それは,1年生や2年生も含めて学校全体が学びに向かうような静謐な環境をつくったり,あと,清掃などが行き届いたきれいな環境を作ったりというところを整えて3年生を後押しできればなと思います。
3年生が真摯に努力する姿は、必ず1・2年生によい影響を与えます。皆さんの頑張りが、鶴丸高校全体の学びの雰囲気をさらに高めてくれるものと信じています。
鶴丸高校には、代々受け継がれてきた言葉があります。
「鶴丸は勉強するところである。」
まさに今こそ、その言葉の意味を改めて胸に刻む時ではないでしょうか。
この秋休みを一つの節目として、それぞれが気持ちを切り替え、新たな一歩を踏み出してほしいと思います。

前期の終業にあたり、この半年間を無事に終えることができたことに感謝するとともに、後期において皆さんがさらに大きく成長することを願い、終業式の式辞とします。
以上で終わります。








