高等部の教育について

公開日 2023年06月06日

目 標
  社会生活・職業生活に必要な力(生活力,働く力,体力)を育むとともに,情緒の安定,健康・安全に留意し,互いに認め合いながら主体的に挑戦しようとする生徒を育てる。

 

努力点

【安心・安全】

 生徒の自尊感情や人権に配慮しながら,自立や社会参加に向けて必要な生活態度やマナー,責任感,自己解決力を身に付け,一人一人がいきがいをもち,意欲的に楽しく生活する力を育てる。

 

【指導・支援】

 卒業後の豊かな生活を見据えた一人一人の教育的ニーズや能力等を把握し,キャリア教育の視点に立った支援を図るとともに,生徒自らがよりよく生活しようとする知識・技能・実践力を身に付ける教育を行う。

 

【地域連携】

 家庭や関係機関,実習先との連携を密にしながら,産業現場等における実習や各種検定・大会,社会体験学習など地域との交流活動の推進や職場開拓,追指導の充実を図る。

 

【研修・服務】

 障害の重度・重複化,多様化及び社会のICT化に対応した幅広い研修や個々の課題に合った研修に取り組み,同僚性を発揮しながら特別支援学校の教員として求められる資質や指導力・専門性の向上に努める。

 

高等部の時間割

<Ⅰ課程>

 
1 自立
活動
数学Ⅰ 自立
活動
公共 英語
コミュⅠ
2 言語
文化
英語
コミュⅠ
数学A 科学と
人間生活
現代の
国語
3 芸術Ⅰ
選択
現代の
国語
英語
コミュⅠ
情報Ⅰ 数学Ⅰ
4 芸術Ⅰ
選択
保健 言語
文化
情報Ⅰ 自立
活動
5 論理・
表現Ⅰ
科学と
人間生活
体育 特別
活動
総合的
な探究
6 数学Ⅰ 公共 体育 論理・
表現Ⅰ
総合的
な探究

 

<Ⅱ課程>

 
1 日常生活の指導
特別
活動
体力つくり
2
生単 日常生活の指導
作業/

職業/

家庭
生単 作業
学習
生単 作業
学習
3 国語/

数学/

生単
数学/

国語/

生単
4
日常生活の指導
5 日常生活の指導
1年:音楽
2年:美術
3年:体育
1年:美術
2年:体育
3年:音楽
1年:体育
2年:音楽
3年:美術
職業/
家庭/
生単/
特活
生単/

総合
探究
6
日常生活の指導

 

<Ⅲ課程>

 
1 日常生活の指導
2 特別
活動
体力
つくり
自立
活動
自立
活動
自立
活動
3 自立
活動
生単 作業
学習
音楽/

保体/

生単
作業
学習
4
日常生活の指導
5 日常生活の指導
美術 生単 自立
活動
生単/

特活
生単/

総合
探究
6
日常生活の指導

 


<日常生活の指導>

 「日常生活の指導」とは日常生活が充実し,高まるように日常生活の諸活動を適切に指導するための時間です。衣服の着脱,洗面,手洗い,排泄,食事,清潔などの基本的生活習慣の内容や,あいさつ,言葉遣い,礼儀作法,時間を守ること,決まりを守ることなどの生活する上で必要な内容等があります。


<生活単元学習>
 生活単元学習は,生活上の課題や問題を解決するための一連の目的活動を組織的に経験させることによって,自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習する指導形態の一つです。 本校の主な単元には以下のようなものがあります。

「行事単元」  運動会や学習発表会といった学校や学部行事を遂行することを一連の活動として取り組む単元。
「季節単元」  夏の生活や暮れの町の様子,年末の行事などについて学習する単元。
「課題単元」  将来の生活を考えたり働くために必要な事柄を身に付けたり,現場実習に対してどのような心構えで取り組むべきか考えたりする単元。
「トピック単元」  突発的な事柄に対してその解決や対応について学習する単元。

<作業学習>
 作業学習は,「職業生活及び家庭生活に必要な基礎的・基本的知識,技能を身に付けさせるとともに,勤労を重んずる実践的な態度を養い,進んで社会生活に参加していく能力を培う」ことを主なねらいとしている学習です。高等部では領域・教科を合わせた指導の形態として生活単元学習とともに教育課程の中核として位置づけられています。
 

 


【作業学習】
 本校における作業学習は,生徒の実態や地域性,施設,設備等を考慮して,学年を解いた縦割りの班編成で7つの作業班を設定し学習しています。この班別作業は,より実践的な経験を多く積む作業活動として捉え,働く意欲や自覚を持ち,勤労を重んずる態度を養い,卒業後の自立を目指すことを目的としています。

☆ 作 業 班 ☆
園 芸 班 木 工 班 家 庭 班 委託作業班
窯 業 班 工 芸 班 クリーンサービス班  

【産業現場等における実習】
 産業現場等における実習は,作業学習の一環として一定期間,一般の事業所に通勤して仕事に従事したり,福祉施設に入所または通所して施設の生活を体験したりする校外実習と,学校を職場に見立て計画的な学習を実施する校内実習があり,生徒の実態に応じて,それぞれの場所で実習を行います。

 <校外実習の様子>

<校内実習の様子>

 校内実習では,校外実習や卒業後の進路先を見据えて,校内で学習を実施します。普段の学習より時間が長かったり,体力を必要としたりするため,日常の学校生活とは違って,生徒たちは働くことや卒業後の進路に向けて考える良い機会となっています。

『班別作業』の様子 ☆

『農作業』の様子 ☆

『室内作業』の様子 ☆

<自立活動>
 自立活動は,特別支援学校において障害に基づく種々の困難を改善・克服するために特別に設けられた指導領域で,学校の教育活動全体を通じて行われるものです。特に重複障害学級に在籍する生徒に対しては「自立活動の時間」を設けて指導しています。また,生徒の実態に応じて抽出しての個別での指導を行っています。