訪問教育学級の教育について

公開日 2025年07月28日

 訪問教育とは,障害のために通学して教育を受けることが困難な児童生徒に対して,教員が自宅や施設,医療機関等を訪問して行う教育です。訪問教育学級では,家庭や施設,医療機関等との連携を大切にしながら,一人一人の状態について的確な実態把握を行い,教育的課題に基づいた個別の指導計画を作成し,児童生徒のもっている力を十分に発揮できるよう指導に努めています。

 授業については,週3回(1回2単位時間=90分[小学部]・100分[中学部・高等部],途中休憩をはさむ)の在宅指導と,児童生徒の実態に応じて週4単位時間内でのスクーリング(学校等での学習)を行っています。
 


 

在宅指導

 担任が自宅や施設等を訪問し,児童生徒の発達状況や健康状態に合わせて立案した個別の指導計画に基づいて学習を進めています。

 毎回,健康観察を十分に行い,その日の体調や環境に合った授業内容を組み,弾力的に学習が行えるようにします。

 また。保護者や関係機関等との連携を図り効果的に授業が展開できるように取り組んでいます。

 

  学習の大まかな流れ,主な学習内容

 (1) 健康観察・・・・・健康状態等について保護者と情報を共有

 (2) 始まりの会・・・・挨拶,歌,呼名,日付・天気の確認,学習の話 等

 (3) 学習・・・・・・・ ※ 一人一人に応じて計画

   ・ 健康の保持:ふれあいリラックス体操,日光浴・外気浴(散歩) 等

   ・ リズム遊び:わらべ歌遊び,季節の歌,楽器遊び 等

   ・ 感覚運動遊び:紙遊び,ビーズ遊び,水遊び,光遊び 等

   ・ 制作活動:季節や年間行事に関する作品制作

   ・ 絵本の読み聞かせ,ことば,かず,ICT機器を活用したスイッチ学習 等

 (4) 終わりの会・・・・ふりかえり,次回の学習についての話,歌,挨拶

 (5) 保護者への諸連絡・・・学校行事,学級通信等のプリント配布及び説明 等

 

 

スクーリング(学校や校外施設での学習)

 人や物との関わりをより豊かにし,生活経験を広げることや社会性を養うこと,心身の調和的発達を促すこと等をねらって,スクーリングを実施しています。

 実施するに当たっては,健康状態や学習内容を家庭や施設等と十分共通理解を図り,児童生徒の過重負担とならないように配慮しています。

 内容としては,次のようなものがあります。

 

  ・ 訪問教育学級の教室での学習

  ・ 入学式,運動会,学習発表会等の学校行事への参加

  ・ 在籍学部,在籍学年,交流学級の学習への参加

  ・ 定期健康診断への参加

  ・ 校外学習(市立図書館,公園 等)  等