卒業生の声

公開日 2018年02月22日

通信制卒業生の声(2018年度)

感謝の十二年

 卒業できる喜びはこの上なく大きく,隠すことはできません。卒業するにあたり,お世話になった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。
仕事,農家の作業をしながら,勉強に取り組んでいましたが,単位がなかなか取得できずにいたところを諸先生方が励まして下さり,「絶対に卒業するんだ」という気持ちを持ち続けた結果のたまものだと感じています。また,勉強を続けるにあたり,家族の協力もあり,いつも心強く感じていました。開陽高等学校のスローガンである「夢・実現」を心に,卒業した後も夢である心理カウンセラーの資格を取得し,今後の人生を豊かなものにしていきたいと考えています。
  気が付けば十二年の歳月が経ちました。入学の動機として心理カウンセラーを明言していましたが,これまで学んだ知識・教養を生かし資格取得に臨んでいきたいと思います。励まし,勇気づけて下さった諸先生方への感謝の念は一生忘れることはできません。長い間,本当に有り難うございました。

夢を叶える

 私の将来の夢は芸能界で活躍することです。たくさんの人に夢を持ってもらえるような、見ている人が笑顔になってくれるような人になりたいです。私は高校2年生になる前に開陽高校通信制へ転入しました。芸能界の夢を持ち、オーディションへ挑戦するには鹿児島からはとてもお金がかかったり、普通の学校ではバイトもできず思うようにやりたいこともできませんでした。そこで私は転入を決めました。親の力は借りずに夢を叶えたいという思いから学校へ行きながら毎日努力を積み重ね夢を叶えることができました。活動のため海外へ行くことになり途中で学校をやめました。ですが、日本へ帰ってきた今次のステップへ行くために高卒が必要ということでまたこの高校へ入学を決めました。残っていた単位を引き継ぎ半年で卒業をすることができました。この開陽高校では夢を実現するためにはとてもいい学校でした。これからもっともっと活躍できるように、夢を大きく持ち頑張っていきたいと思います。

開陽高校通信制に学んで

 中学校時代に不登校だった私は,両親や中学校の先生に勧められて,開陽高校通信制に入学したのでした。入学当初はすっかり自分に自信をなくしていたので,通信制の基本であるレポートの提出や,スクーリングに定期的に参加できるのか不安で,実際,一年目は通信制のシステムに中々馴染めずに,戸惑いの連続だった気がします。やがて,通信制は徹底した「自己管理」・「自己責任」が要求されることに気づいた私は,何事にも消極的だった自分を変える努力をしたのです。思い切って話し掛けてみると,周りには心優しい人たちがたくさんいました。同じような苦労や悩みを共有できる友人は,本当にかけがえのない存在となりました。一緒にレポート作成に悩んだり,スクーリングに参加することが楽しい貴重な時間に思えました。お陰で今年度は本校の文化祭にも参加することができ,印象に残る一年となりました。開陽高校通信制での3年間は,私に立ち直る機会と時間をもたらし,努力することの大切さと素晴らしさを教えてくれました。「高校卒業」を機会に,自分の「夢・実現」を目指して,これからももっと成長できるように,頑張り続けたいと思います。

「夜明け」

 頬を撫でる風が柔らかくなり,厳冬を耐えて膨らんだ蕾と小鳥のさえずりが春の訪れを告げているようです。卒業の足音も,すぐ近くで聞こえるように感じられます。思えば長い夜でした。体調の悪化により通っていた学校を去り,高校卒業を目標に開陽高校へ転入しました。当時,先の見えない暗闇を歩く私は初めての通信制に対し大きな不安を抱きましたが,一方で未来を生きるために与えられた一筋の光でもありました。はじめは自主的に取り組むことや時間の使い方などさまざまな課題がありました。自分を律して机に向かうことは簡単なことではありませんでしたが,自分らしく一歩ずつ卒業まで辿り着くことができた今,開陽高校でしか学べないものがあると知り,それらは今後の人生において大いに役立つだろうと強く思います。ひとりひとりがあらゆる事情を抱えながらも,卒業を目指して一つ屋根の下に集い励んだことを私は生涯忘れないでしょう。高校生活四年間,辛く苦しい日もありました。少し足踏みをしましたが人の優しさに触れ,自分を見つめ,大切なものを得られた貴重な経験でもありました。この日々は確実に私の人生において重要であり,必要な時間だったのだと思います。この四年間を糧に胸を張ってこれからの道を歩んでいきます。新たな門出にあたり,家族や先生方をはじめ今日まで支えてくださった全ての方々に感謝を込めて卒業の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

リスペクト 前進への第一歩

 私は中学校時代に2年ほどいじめを受けていました。友人関係を作ることが怖くなっていました。そして開陽高校に入学しました。高校に入学して一番驚いたのは, 様々な年齢や背景の人が一つの教室で肩を並べて学んでいることです。これは中学校では考えられない事です。互いの良い点を認め合い, 卒業という唯一の共通の目標に向かって肩を並べて勉強しているのです。相手のことを批判するのは簡単ですが, 相手を認め協力する方がより良い結果が産み出されるという事を学びました。様々な背景, 経験, 技術, エネルギーを持った人が共通の目的に向かうためには, 互いの良い点に目を向け, 認め合い, 補い合う事が大切だと思いました。普通の高校では学べない点だと思います。私は開陽高校に通って良かったと思います。最後になりましたが本当にありがとうございました。

卒業を迎えて

 「卒業」この言葉の実感がわくまで私は少し時間がかかりました。3年は長くて最初はとても遠くに感じられました。当時の私は先の見えない将来の不安からくる投げやりな気持ちでいっぱいでした。何に対してもやる気,根気,積極性がない私でしたが,通信制の要は自主学習です。自分でスクーリングの計画を立て,わからない所があれば先生方に訊ね,レポートを提出する。この繰り返しは私にとって訓練の役割を持ち,少しずつ「行動力」と「自立心」を育てました。「行動力」があったおかげで積極的にコミュニケーションをとろうと思えたり,目標などを具体的に実現できることが増えました。「自立心」が芽生えたことで将来のことを考え,資格の勉強を始めたり,バイトを続けたりできるようになりました。また幅広い年齢層,多種多様なクラスメイトと接するうち,価値観や人生観が以前より広がったと思います。友人もで最初の頃には想像もつかないほど充実した学生生活を送れました。開陽高校通信制で学んだ「夢・実現」の精神で何事にも挑戦していきたいと思います。支えてくださった先生方,友達,家族にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。

光 

 私は三年前の春,開陽高校の入学式を車椅子で参加しました。病気で高校受験が出来なかったことに加え,歩くことが出来なかった私にとって,自分のペースで学習する通信制は希望の光でした。優しい友達に出会い,たくさんの人に支えられ,普通に歩くこともできるようになりました。二年生になり,元々音楽が好きだったこともあり,ボーカルを習い始め,充実した生活を送っていました。しかし,高校三年生目前,一番近くで支えてくれていた母が病を患いました。一生透析をしなければいけないそうです。そのことをきっかけに,将来「臨床工学技士」になりたいという夢ができました。四月から,また新たな道に進みます。とても楽しみです。辛いことや苦しいこともたくさんありました。ですが,開陽高校だったからこそ自分の道も広がりました。それは何より,一緒に喜び,泣いてくれた家族のおかげです。感謝の気持ちを持ち,これから恩返ししたいです。

成長

 一年前、病気を患い全日制高校から開陽高校通信制へ転学しました。思い描いていた進路から離れ、自分の将来が不安でいっぱいでした。通信制の課題と週に一度のスクーリングに加え、病気の治療といそがしく過ごしながらも、自分と向き合う時間が増えたことで、自分を知り夢や目標や希望が生まれました。親身に寄り添ってくださる先生方の力を借り、生徒会活動や生活体験発表会に参加することができました。それは闘病生活を送り学校へ通えなくなった私にとって新鮮で充実した時間でした。思い出や勉学の知識もそうですが、私が開陽高校通信制で一番得たものは自分の成長です。苦境の中自分を支えてくれる方への感謝の気持ちを学び、当たり前のことを当たり前にこなせる喜びを実感しました。物事を柔軟に見つめ、苦しんだ分人を理解し配慮できるようにもなりました。どれも形に残るものではありませんが、開陽高校通信制での一年間は私にとって一生の宝物です。今後も学んだことを心を留め夢に向かって歩んでいきます。

全てに感謝

 私は高校2年生の後期に開陽高校通信制に転学しました。その後も長い間,体調がなかなかすぐれず,人前へ出ることにとても不安を感じていました。しかし,スクーリングや学校行事などを通してさまざまな境遇の方や幅広い年齢の方々と話しをする機会がありました。その中で学ぶことや励まされることがとても多かったです。新しい環境で新しい人との出会いがこんなにも自分に大きな影響を与え,成長させてくれるものだと知ることができました。私は春から大学へ進学します。高校で学んだことやたくさんの人からいただいた優しさを忘れず,「夢・実現」に向けて努力していきたいと思います。そして,高校を卒業することができたのは,多くの支えがあったからです。私の高校生活の中で関わってくださった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

思い出を胸に 

 開陽高校に入学して早3年,長いようであっという間な3年間でした。入学式の日,全日制からの転入だったので,通信制に不安を覚えていたのがとても懐かしく思えます。最初はレポートや授業の受け方など戸惑うことばかりでしたが,担任の先生が本当に親切に教えてくださりました。先生に聞きたいことがあるけど・・と迷っている方は是非聞いてみてください。優しい先生方ばかりなので丁寧に教えてくださるはずです。先生とのやりとりの中「地区委員長をしてみない?」というお話をいただきました。バイトのこともあり悩みましたが,よい経験になると思い引き受け,結果2年間地区委員長を務めました。私にとってとても素敵な経験でした。ただ,バイトが忙しく会議になかなか行けなかったことが心残りです。バイトをしながらレポートをする日々は提出期限にあたふたしたりもしましたが,すべて期限までに提出できたことが嬉しいです。社会人としてこれから生きていく上で,この3年で学んだ全てのことを発揮できるよう新しい生活に挑みたいと思います。最後になりますがこれまで支えてくださった先生方,友達そして家族へ感謝の気持ちを込めて,本当にありがとうございました。

息子と共に成長 

 私はフィリピンで生まれ,幼い頃から人を笑顔にする職業に就きたいという夢を持っていました。来日し,バンドシンガーとして各地で長年ステージ活動をしていましたが,その後結婚,三人の子宝に恵まれました。この幸せがいつまでも続くことを願っていましたが,ある日突然主人が他界し,それから15年,一人で三人の息子を育ててきました。親になることに,資格はいりません。世界共通,子育ては愛情です。優しく,時に厳しく,あるたけの愛情を注ぎました。とにかく必死でした。しかし私は夢をあきらめていません。子供たちの成長を見守りながら,私も息子たちと共に成長したいと,開陽通信に入学しました。最初は,学校のシステムに慣れず苦労しましたが,子供たちの励ましと,周囲の方々の暖かい支援,それから先生方のご指導のおかげで,無事三年で卒業を迎えることができました。将来は看護師の資格を取得したいと考えています。これからも夢へ向かう道には様々な困難があると思いますが,「夢・実現」を胸に,勇気とあきらめない気持ちで乗り越えていきます。そして今度は,他の人の「夢・実現」のお手伝いをしていきたいと思います。

夢の実現

 私にはどうしても実現させたい夢がありました。それは登録販売者という医薬品を販売する仕事です。ずっと諦めかけていた仕事でしたが、「このままでは終わりたくない。」「後悔したくない。」という思いで、開陽高校通信制への入学を決意しました。人生を半世紀過ぎてからの決断です。入学してからは仕事と学校、そしてその仕事に就くための資格を取得するための勉強など、それまでとは違う環境の変化に少しとまどうこともありました。また、毎日が忙しく大変なこともありましたが、すべて達成することができました。これも周りの方のサポートがあってこそだと感謝の気持ちでいっぱいです。学校では勉強の他にも、ふれあいレクレーションや文化祭などの行事があり、とても楽しく過ごすことができました。そして、私はここで仲のいい友達をつくることができました。お互いに励まし合い、夢を語り合った大切な友です。
長かったようであっという間に過ぎた3年間は、私にとって価値のある充実したものになりました。そして何より夢を実現させた達成感でいっぱいです。それもこれも開陽高校通信制があってこそだと思います。入学してよかった、と心からそう思います。お世話になった先生方、本当にありがとうございました。

 

 


(開陽通信3月号より一部抜粋)