卒業生の声

公開日 2019年02月22日

通信制卒業生の声(開陽通信3月号より)    

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新しい道

 2年前の春から開陽高校通信制に転入し,私は大きく成長ができたと思います。前籍校のことで少し自信を無くしていましたが,これまでとは違う学生生活となり,今まで経験した事のないアルバイトや免許の取得をし,しだいに充実した生活となりました。お金の大切さや働くことの大変さ,自分の未熟さにも気がつきました。
 また,アルバイトをとおして,外国の方と関わる機会が増え,英語を中心とする語学や海外の文化について興味を持ち,これまでは考えていなかった大学という道に進むことになりました。大学進学について何もわからず戸惑いもありましたが,先生方に試験対策やアドバイスをしてもらい,自信を持って試験に臨むことができました。
 卒業を迎えて前向きな気持ちを持ったまま,大学生活をよりよいものにしていきたいと思います。卒業までサポートしてくださった家族や先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

文武両道

 3年間は長いようで短い時間でした。3歳からやっている空手は僕の生活の一部であり,大工の仕事も生活の一部です。開陽高校に入学する前の僕は,兄たちが通ってきた道を通っていくんだなと軽い気持ちでした。入学してみると高校にはいろんな人々がたくさんの思いをもって努力している姿がありました。その姿を見て,空手や仕事だけでなく社会のことも学ぶことができました。
 人間は学習しないと生きていけないと思いました。毎日,怒られて,なぜ怒られたのか考え学んでいく,それが僕たち人間だと。仕事が終わり,空手の稽古をして家に帰り,学校のレポートをする。これが一日の流れでした。これからは,レポートはなくなりますが,いつもどおり仕事で社会を学び,空手で心と体を磨いて人の役に立てる人間を目指していきたいです。最後に夢は大きく持ってその夢を叶えるために努力し続けて下さい。決してあきらめない強い気持ちを持って,悔いが残らない人生を過ごして下さい。そうすれば夢はきっと実現します。

「夢の実現」へ

 私の中学生活は2日間でした。先生からの勧めで開陽高校全日制へ入学しました。全日制での生活は1ヶ月でした。精神的にも肉体的にも体調をくずし,後期入学で通信制にかわりました。はじめはレポートやスクーリング学習に慣れず,とにかく頭の中には「嫌」しかありませんでした。でも,入学が遅れたせいで卒業も遅れるほうがもっと「嫌」だと思いました。2年半で卒業する,と固く心に誓い進学することを目標にしました。この目標を達成できたのは通信制の先生方のサポートの力が大きかったからです。学校生活への不安,学習面での疑問,すべてに丁寧に対応してくださったこと,大学受験のための論文の推敲,面接練習に多くの時間を割いてくださったことに本当に感謝しています。出会えた友達,支えてくれた家族にも感謝しかありません。通信制での2年半は私にとってとても充実した大切な時間になりました。これからまた新しい目標に向けて私は進んで行きます。

「卒業を迎えて」

 中学時代に心と体の不調から不登校になった私は中学卒業後,2年のブランクを経て開陽高校通信制に入学しました。入学当初は久々の学校という環境と馴染みのない通信制のシステムについていけるか不安でした。しかし,新たな環境でわからないことだらけであることは,私にいい意味での開き直りを与えてくれました。わからないことはすぐに先生方に尋ねる。体育の授業ではペアになってほしいと自分から話しかける積極性をもてるようになっていきました。入学前は将来に明確な考えを持てず,ただ高校を卒業することだけを目標にしていた私は,親身になってくださる先生方との関わりの中で意欲を取り戻し,書道部に所属して初めての大型作品に挑戦できて,進路についても長い期間をかけて準備をすることで納得のいく結果を得ることができました。辛く苦しいこともありましたが,それ以上に充実した高校生活を送れました。この経験を糧に,これからは自信を持って自分の人生を歩んでいきます。これまでの私の成長を見守り支えてくださった先生方,家族には心から感謝しています。ありがとうございました

「道標」

 私は一昨年の暮れ頃に体調を崩し、当時通っていた学校の授業に全くついていけなくなりました。悩んだ末にその学校を辞め、開陽高校に入学した当時は「高校卒業」以外の目標がなく、自分の将来についてのこともほとんど考えていませんでした。これまで自分が置かれていた状況とは全く違う環境で、いつも「また自分だけ周りの人たちに置いて行かれるのでは?」という不安に駆られながら学校に通っていました。自分でスクーリングの計画を立てて学校へ行き、授業を受け、学校や自宅でレポートを作成して提出する。そんな日々を送る中で、少しずつではあったものの将来やりたいことや目指す職種が定まって、就職先も決まりました。進むべき道を迷っていた私にとって、この開陽高校は「道標」でした。もしこの学校に入学していなかったらきっと今の私はなかったと思っています。
 一年遠回りをしましたが、この一年間で得られたものは沢山ありました。最後になりましたが、卒業にあたって、両親や友人、先生方をはじめ私を支え続けてくださったすべての方に感謝申し上げます。

 

2年間で学んだこと

 私は,高校2年生の春に開陽高校へ転入学しました。最初は緊張と不安な気持ちでいっぱいでした。しかし,学校生活を送る中で毎日が充実したものとなり,この2年間はたくさんのことを学んだ貴重な時間となりました。
生活の中心にあったレポート作成やスクーリングでは,物事を計画的に進める大切さを学び,今までの自分には備わっていなかった計画性を身につけることができました。
絵を描くことが好きで入部した美術部では,作品制作を通して集中力を養い,感性を磨くことができました。顧問の先生が好きなものを描かせてくださり,自分らしさを表現しながら楽しく芸術と関わることができたので,とてもいい経験になりました。
 これからも支えて下さった先生方やいつも励ましてくれた家族への感謝の気持ちを忘れずに,さまざまな事に挑戦しながら日々成長していきたいと思います。
 

ずっと「未完」であれ

 今年で37歳になる私は,今まで学歴で不自由したこともなければ,自分の人生に必要だと思ったこともなかった。高校を中退し,一時期遊びほうけて,後に社会人として世の中に揉まれて,自分のしたいことをようやく見つけ,今は自営業を営んでいる。
 では,何故今になって高校の卒業を目標にしたのか。「失敗したり挑戦したりしていいのが人生で,一度きりなんて思ってない」友人のこの言葉が私の心を鷲摑みにしたからだ。「いつでも心は『今から』よ」と笑っていた。
 この年になったから分かる事なんだが,人生は短い。若い頃は永遠に続くと思っていた。時間はあっという間に過ぎる。そのあっという間を,有意義なものにするのは挑戦だ。時間は待ってくれない。絶好の好機なんてそうそう来ない。自ら挑み続けることで人生は進んでいく。「それでも生きてる間なら挑戦は無限にできる」卒業は私の決意表明となる。支えてくれた全ての人に感謝を込めて。

 

思い出

 2017年春,私は開陽高校通信制に転校してきました。無事に同世代と同じタイミングで卒業できることを,大変嬉しく思います。
 開陽高校通信では様々な経験をさせてもらいました。義務教育での学習方法とは異なり,レポートやスクーリング中心だったため,全て自己管理・自己責任だという意識を強く持つことができました。1番大きな経験は,生徒会に所属し副会長を務めたことです。不安でいっぱいでしたが,学校行事や会議,他校との交流会,地域のお祭りなどで多くの人とコミュニケーションを取り,副会長という役職を楽しむことができました。大変なだったけれど,計画を立てたり,人に気を配ったりすることが好きだと実感しました。
 開陽高校通信制で過ごした日々は私の財産です。卒業まで支えてくださった先生方や家族,友人に大きな感謝を伝えたいです。大変お世話になりました。これからも夢・実現を目指して頑張っていきます。

願い~前に進む~

 私には看護師になりたいという夢があります。小学6年生の時,若年性特発性関節炎という難病を発症しました。高校受験の時,目標にしていた看護学科を受験しましたが,病気のことがあり諦め,本校に入学しました。最初は,通信制のシステムを理解することが大変で,わからないことばかりでした。また通信制は,年齢層も幅広くて戸惑いもありましたが,優しい先輩たちに囲まれて,学校のことをいろいろ教えてもらい,少しずつ慣れてきました。そして私は積極的に地区役員の活動をするようになりました。いろんな人との交流を通して学ぶことが多かったし,たくさん励まされました。私も頑張ろうと思えました。
 そして私は今春から,一度は諦めた看護の道へ挑戦し,勉強することになりました。これからは,寄り添ってくれた人たち,助けてくれた友達,見守ってくれた家族に感謝し,恩返しをしたいと思います。3年間本当にありがとうございました。開陽高校通信制は,自分に前へ進む勇気を与えてくれた場所です。夢・実現へ向け壁を乗り越えます。

開陽高校通信制に学んで 

 開陽高校通信制の3年間を振り返ると,決して楽な道のりではありませんでした。一見自由な雰囲気の中にも,全てのことに自己管理・自己責任が問われる通信制ならではの環境は,時に厳しく,自分を律することの難しさを痛感しました。しかし,その中でも着実に身についたものがあるのも確かです。レポートやスクーリングの計画を自ら立て実行する,その充実感や達成感は他では味わえないものがありました。何かにつけ消極的であった私が,知らず知らずのうちに自主的に積極的に行動できるようになった気がします。そしてまた,たくさんの人々との出会いもありました。ここでなければ出会えなかったであろう友人たち。自分とは違う環境で必死に頑張るその姿には,深い感動を覚えると同時に,とても刺激を受けたのも事実です。
 これらの経験や出会いは,これからの私の人生の中で,着実に花となり実となって結実してくれると思います。幸いなことに,私には,いろいろと精神的に辛かった時に,いつも優しく見守って理解してくれた,家族や友人そして先生方がいてくれました。本当にありがとうの感謝の気持ちを伝えたいと思います。そして高校生活で学んだこと感じたことを胸に,自分の「夢・実現」に向けて一歩一歩着実に歩んでいきたいです。

 

夢への第一歩 

 私は,高校2年生の前期に転学をしました。私には小学生の頃から児童福祉司になるという夢があり,この夢を叶えたいとずっと思っていましたが,以前通っていた学校で人間関係がうまくいかなくなり,学校へ通いづらくなり,体調も悪くなっていました。そこで,開陽高校の通信制を勧められ,自分のペースで学習できることを魅力に思い転学を決めました。正直最初は,馴染めるか,勉強についていけるかと心配だらけでした。でも先生が優しく声をかけてくださったり,体育の時間に知らない人と運動をしたりして,前のようにコミュニケーションを楽しいと感じることができるようになりました。学校がない日には,アルバイトをして社会の厳しさや責任感を学ぶことができました。そして希望だった大学にも無事合格することができました。先生方や親のサポートのおかげで夢に近づくことができ,とても感謝しています。将来は立派な児童福祉司になりたいです。

 

「夢・実現」をめざして

 入学したての頃は慣れないことばかりでちゃんと卒業できるのかとても不安でした。苦手な教科のレポートを期限までに提出することやスクーリングを受けに学校に行くことが億劫で,何度も辞めようかと考えました。それでも,こうして卒業式を迎えることができてとても嬉しく,諦めなくてよかったなと感じています。 登校日数が少ない通信制ですが,スクーリングはとても充実し,これまでで一番楽しい学生生活を送れたような気がします。そう思えたのも学校で話す友達や先生方,そして家族の支えがあったからこそだと思います。3年間本当にありがとうございました。 4月から通う専門学校でも「夢・実現」できるよう,開陽高校で学んだことを生かして頑張っていきたいです。

 

絶対に負けない心

 僕は,生まれた時から病気がちで体調不良になることがよくありました。でも,家族や周りの方々の支援もあってか,少しずつ元気になっていきました。この調子なら自立できるかもしれないと思った矢先,悲劇は起こりました。持病の悪化により急激に肺機能が衰えた結果,全日制の高校卒業は厳しくなり,精神的に追い込まれました。暗雲立ち込める中,一筋の光が差し込みました。前担任の先生からNHK学園の話を聞き,今まで助けてくれた仲間達に別れを告げ,転学することにしました。
 はじめての通信教育ということもあり,とても緊張していたのですが,ほとんど自宅で学習しレポートを提出するというところが,登校することの出来ない僕のライフスタイルにベストな状態であり,学校の施設も僕にとって過ごしやすい環境だったと感謝しております。最後になりますが,前籍の全日制高校とNHK学園高校,そして開陽高校の先生方や仲間達,本当にありがとうございました。絶対に元気になって,立派な社会人になりたいです。

 


(開陽通信3月号より一部抜粋)