2月13日(火) 校長講話

公開日 2018年02月14日

2月13日(火) 全校朝礼が行われました。

校長講話のテーマは「文学の価値」でした。

ピョンチャンオリンピックの中継を見ていると,まさに大会運営や中継にAI(人工知能)が大活躍であり,AIなしでは成り立たない,そんな感じを受ける。ところで,明治の文豪,森鴎外の小説に「高瀬舟」という作品がある。(粗筋紹介)。粗筋を聞いただけでも悶々とした気持ちになっているのではないか。この「悶々とした感情」は,AIでは持ちえないし,AIで答えが出るものでもない。そして,このAIでは解決できない悶々とした思いに苛まれることがいかに多いことか。例えば,バレンタインデーで自分だけチョコをもらえなかった時の空しさ,悲しみ,敗北感。関係ない者に責任転嫁した時の罪悪感・自己嫌悪感。そういう人間ゆえの悶々とした思いを文章に表現したもの,それが文学だと僕は考えている。さらに,それを読むことで人間の様々な苦悩を疑似体験できる。それが自分・他者の痛みを理解できる力(想像力)を与えてくれる。僕は,楠隼中学の諸君の読書量が,県平均を大きく上回っていることに誇りを持っている。

なお,講話の全文はPDFで掲載します。※閲覧には保護者専用パスワードが必要です

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