校章 校訓

公開日 2016年09月26日

校章

校章

 

複数のモチーフで構成されたこの校章が生まれたのは,昭和29年4月です。

ひし形は大島農学校,大島中学校の校章の形を引き継いでいます。また,校章の内側には「大」という漢字が「四つ」隠れています。

そして,大の「間」に「高」の文字が配置されています。これは「おお(大)し(四)ま(間)」を表しています。

さらに,「四つの大」の字には,大地に深く根を下ろし,大樹となる意味をもっています。

校章の上下左右の角の部分はそれぞれ「矢印」のようになっています。

これは奄美群島の大きな4島(喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)を象徴するもので,校章の中心部にあるひし形は奄美大島本島を意味しています。

 

校訓

校訓は「和親」・「協同」・「自治」・「奉仕」の4つの言葉から成ります。

校訓

和親

諸子に望むところのものは常に仲よくせよということである。和親の二字を忘れないことである。一人の修行の心掛けと団体の訓練とは,自ら用意の異なるものがなければならぬ。それにはまず和親の二字を忘れず,全校の生徒が一体となって仲よく暮らしてくれることが第一である。たとえ皆のなすところ誤っていても,始めの間は異を立てて争ってくれるな。皆と共に和し皆と共に行うことを努めてくれ。

協同

既に皆の者が相和し親しくなると人は必ず協力するに至るものである。兄弟でも友人でも仲のよい者の助力加勢は頼まれなくてもせずには居れぬものである。いわゆる安陵学園の健児として一体となり将来国家社会のために献身奉仕せんとせば,まず和親,和親あって自ら真の協同の生まれることを知らねばならぬ。

自治

人よく相和し相親しんで真の協同の精神に生きると,必ず自治の生活に入るものである。常に助け合った兄弟や友人は,必ず出来るだけ自ら事を処して他の助力をまたないものである。日常のこと皆自ら処して耐えて他を煩わさず,而(しか)も益々相親しみ相敬愛するの情を深くするものである。和親は協同を生み,協同は自治を生む。

奉仕

同志兄弟皆真に自治の人となり得たならば,その生活に自らにして幾多の余力余裕が生まれてくる。この余力余裕を誰の為というでもなく,また頼まれてするというのでもなく,自然と皆の為に図り公共の為に尽くす心がわいてくる。それが奉仕である。人よく和親ならば自ら協同,よく協同して得て初めて自治,自治にしてよく奉仕に至ることが出来るものである。

而(しか)してよく奉仕の生活に至れば,また益々相親しみ相和するに至り,かくて和親より協同,協同より自治,自治より奉仕,奉仕より更にまた和親,協同,自治,奉仕となってくるのである。而(しか)してその入る門は和親である。

 

以上, 第8代 龍野 定一 校長 大正13年9月の講話から 引用

和親

校訓の由来が刻まれた石碑