公開日 2023年04月19日
幼稚部の特徴
幼稚部では通常の幼稚園の教育内容に加えて,自立活動など専門的な教育を行っています。補聴器や,人工内耳を装用して「きく」力を育てたり,体験を通してことばを増やしたり,発音を明瞭にするために練習をしたりしています。
少人数のクラスでの指導,個別指導,集団での指導など様々な場面で一人一人に応じた指導を展開しています。
幼稚部の努力点
1 幼児が健康で安心・安全に遊ぶことのできる環境づくりをする。
- 安心・安全に過ごせる環境と充実した掲示物等で視覚的に情報を得られる環境を整える。
- 体を動かす遊びで健康な心と体を育み,自立心,協同性,道徳性・ 規範意識が育つような環境づくりをする。
2 確かな学力を「いきいきと生活する力」ととらえて,体験的な活動や遊びを通して幼児の生活経験を豊かにし,言語力 の基盤を培う。
- トピックスを充実させ,主体的対話的で深い思考力,豊かな感性と表現を身に付ける遊びや発問の工夫を行う。
- 絵日記や発音遊び,絵本の読み聞かせ等の取組を習慣化し,言語力の基礎を育てる。
- 「個別の指導計画」を基に,発達段階を考慮した保育に努める。
- 補聴器や人工内耳等を装用し,日常生活の中で聴覚を活用する力を培うとともに,障害認識を育てる。
3 保護者や関係機関等との連携を深め,相互に幼児の発達を支援する。
- 保護者との信頼関係を築きながら,教育相談や学習会を通して,幼児の健康で安全な生活環境の在り方や,望ましい育て方を具体的に指導・支援する。
- 他学部や寄宿舎,関係機関等との連携を積極的に進め,定期的な情報交換,専門的な知識を生かした教育相談等を行う。
主な教育内容及び教育課程の構造図
幼稚部の一週間の流れ
ことばの獲得の過程
きこえにくいお子さんは,ことばを聞き間違って覚えることがあります。(例「ぶらんこ」→「うあお」)ですから,正しくことばを覚えるには,手話や身振りサインはもちろん,平仮名や指文字を使うことが有効です。幼稚部では年少時から,子どもが自然と平仮名に興味をもつような環境を心掛けています。
↑ことばは絵カードを使って覚えるようにします。
↑カードには平仮名が書かれていて,名詞と動詞で色分けしてあります。
教室のものや,あいさつなども文字で確認できるように,いたるところに平仮名で表記してあります。
↑毎日の絵日記で,子どもは自分の言いたいことを言葉にすることを学びます。
写真は「ひこぼし」を平仮名と指文字で確認しているところです。
毎日の「トピックス」では子どもの興味のあることで話し合いをします。
友達の言っていることがみんなで共有できるように教師は黒板を使って絵を描いたり,写真を見せたり,文字を書いたりします。
↑台風が来て,停電になったときの話。それぞれの家庭での過ごし方が分かります。