実習について

公開日 2016年09月28日

 
   実習では生物学・地学・社会学に関する野外活動実習が,1年次に1回,2年次に3回,3年次に1回行われています。また,家庭分野においては2年次に郷土料理実習が2回行われています。実習ごとに外部講師に来ていただき,屋久島の現状や取組,風習など幅広いことを教えていただいています。
 また,2年次の野外活動実習においては公益財団法人屋久島環境文化財団から補助金を頂き,環境文化研修センターに宿泊させていただくなど,ご協力をいただいています。
 
<1年次の実習>
 1年生の文理選択で理系環境コースを選択した生徒は,3月に野外実習を行います。平成24年度は屋久島生物多様性保全協議会に外部講師を依頼し,西部地域での植物・動物の観察を行い照葉樹林の特徴やヤクシカの森林生態系への影響を学習すること等を目的として野外実習を行いました。世界遺産に指定されている西部地区をフィールドとして学習するのが初めての生徒ばかりで,屋久島に住んでいながら知らないことばかりで興味深げに説明を聞いていました。
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<2年次の実習>
【生物に関する宿泊研修】
 平成25年度の夏季宿泊研修は屋久島野外活動センター,林野庁職員の方を外部講師を依頼し,屋久島の植生の特徴や,自然遺産地域及び2次林・人工林の利用・保全の現状や問題点について理解を深めることができました。また,一湊川に生息するヤクシマカワゴロモについて,その形態的,生態的特徴を学び,生育状況調査に参加して,生態調査の基本を身に付けるという目的のもと,7月に宿泊研修を行いました。
 1日目はヤクスギランド周辺の植生観察を中心に行いました。屋久島の様々な植物の特徴や植生について説明していただきました。
 2日目林野庁の方に小瀬田地区の2次林・人工林の観察,照葉樹林の植生調査,一湊川でのヤクシマカワゴロモの生育調査を行いました。ヤクシマカワゴロモの調査は例年行っており,3年生が2年生に調査の仕方を教えたりしています。
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【地学に関する宿泊研修】
 平成24年度の秋季宿泊研修は屋久島地学同好会に外部講師を依頼し,屋久島の地層を観察することにより地形・地質に対する知識や理解を深めさせ,また屋久島の学術的魅力に気づかせることを目的のもと,11月に宿泊研修を行いました。
 1日目は宮之浦・楠川・小瀬田の地層・地質・化石の観察と屋久島電工第二発電所の見学に行きました。生痕化石や日向層群,水力発電の概要について説明していただきました。
 2日目は永久保,小瀬田,宮之浦の地層・地質の観察を行いました。枕状溶岩や津波の痕跡を説明していただき,数万年前どのようなことが起きていたのかを説明していただきました。
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【社会に関する宿泊研修】
 平成24年度の冬季宿泊研修は屋久島の集落の民俗文化を体験することで,郷土への理解・関心を深め,学術的な視点や郷土を愛する心を育成する,屋久島における環境保全活動を見学し,環境問題,また自分たちが取り組む研究への意識を高めるという目的のもと,2月に宿泊研修を行いました。
 1日目は,吉田集落・平内集落のエコツアーに参加しました。屋久島についての歴史や文化をガイドの方に丁寧に解説していただきました。
 2日目は,県屋久島事務所,屋久島地力センター,クリーンサポートセンターに行きました。何故屋久島でCO2フリーが掲げられているのか,普段自分たちが出しているごみが屋久島独自の取り組みによりどのように処理・加工・利用されているのかなど役場・工場の方に説明していただきました。
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【家庭に関する郷土料理実習】
 平成24年度の郷土料理実習は地元の方を講師に迎え,屋久島で取れた産物を利用した郷土料理を通して,屋久島の豊富な食材を再確認すると共に,地産地消と環境問題との関係に考えることを目的のもと,1月と2月に行われました。
 1回目はもんこんなます(屋久島産の塩サバを使用),屋久トロ入り春巻き(屋久島で取れる山芋を使用),サバ節入りおこわ(屋久島産の塩サバを使用)
 2回目はツノマキ(だちくという竹の葉を使用したあくまき),カカラ団子
を作りました。屋久島ならでわの工夫が料理に施されていました。
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