公開日 2023年04月01日
本校は創立122年目を迎える歴史と伝統のある学校です。明治36年に本校の前身である「鹿児島慈恵盲亜学校」が県内初の視覚障害を対象とした学校として開校されて以来,本県の視覚障害教育を主導してきました。
本校は,小学部,中学部,高等部(普通科,保健理療科)に加えて,あん摩マッサージ指圧,はり,きゅうの国家試験受験資格を得るための職業教育課程である専攻科(保健理療科,理療科)を設置しています。また,視覚障害のある幼児や児童生徒への個々の視覚の状態に応じた支援を行うとともに,巡回相談や電話相談,来校相談などの視覚障害に関する相談を行っています。
昨年度は,鹿児島県で開催された全国高等学校総合文化祭や全国障害者スポーツ大会に本校の生徒が参加して活躍するとともに,全国障害者スポーツ大会の開会式の観覧と陸上競技の観戦を全校で行い,その感動を児童生徒全員で共有しました。
また,佐賀県で開催された九州地区盲学校体育大会で運動部がフロアバレーボールで2連覇して全国大会に出場したり,長崎県で行われた九州地区盲学校音楽大会で音楽部の児童生徒が素晴らしい演奏を披露したりしました。このような経験を通して,児童生徒に自分の世界や可能性を広げてほしいと考えています。
令和6年度は,小学部・中学部・高等部・専攻科に9人の新入生を迎え,全校児童生徒24人,16学級でスタートしました。
「誠実・感謝・勤勉」の校訓のもと,児童生徒一人一人が自立と社会参加を目指し,自分の力を精一杯,発揮しながら生き生きと学ぶことができるような学校作りを推進していきたいと考えています。また,県内唯一の視覚障害教育を行う特別支援学校として,県下の視覚障害におけるセンター的役割を果たしていきたいと考えています。
地域や関係機関の皆様には, 今後とも本校教育活動への御理解と御支援をどうぞよろしくお願いします。
令和6年4月
鹿児島県立鹿児島盲学校
校 長 大 山 直 美