特色ある教育活動

公開日 2016年12月09日

自立活動

 自立活動は,特別支援学校において,「個々の児童又は生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う」ことを目標に設けられた領域である。指導に当たっては教育課程上重要な位置を占めるため,個別の指導計画を作成する。
 自立活動の個別の指導計画に基づき,「自立活動の時間における指導」として,小・中・高を通して単一障害学級では週1~2時間を,重複障害学級では実態に合わせて時間数を設定して,担任及び担当が「自立」へ向けて可能な限り個別指導を実施している。また,「自立活動の指導」として全職員が教育活動全体を通して指導に当たっている。さらに,必要に応じて,専門の医師及びその他の専門家の指導・助言を求めるなどして,適切な指導ができるように連携を図っている。
 指導計画は,①健康の保持,②心理的な安定,③人間関係の形成,④環境の把握,⑤身体の動き,⑥コミュニケーションの六つの区分26項目から必要な項目を選択し,相互に関連付けて設定している。具体的な指導項目としては,身辺の処理,障害への理解,歩行訓練,空間・図形概念,手指運動,用具の使用,感覚訓練,点字・普通文字,視知覚向上訓練,パソコンなどがある。

交流及び共同学習

ねらい

(ア) 他の小・中・高等学校の児童生徒及び地域社会の人々との交流及び共同学習を通して経験を広げ,社会性を養い,豊かな人間性を育てる。

(イ) 交流及び共同学習を通して,互いを正しく理解し合い,よりよい人間関係を育てる。

(ウ) 交流及び共同学習を通して,障害に対する正しい認識や理解を深める。

交流及び共同学習の場

 学校の教育活動全体を通して,小学校・中学校・高等学校の児童生徒及び地域社会の人々と活動を共にする機会を積極的に設ける。

(ア) 学校間交流(学習交流・行事交流・学年別交流・居住地校交流・作品交流)

(イ) 地域交流(保健理療科生や理療科生による校外実習)

(ウ) 国際交流(ALTとの交流学習)

交流及び共同学習の実際

・ 小学部: 鹿児島市立西谷山小学校との交流(年2回) 鹿児島市立瀬々串小学校との交流(年1回)  居住地校交流(各児童)

・ 中学部: 鹿児島市立中学校との交流

・ 高等部: 鹿児島南高等学校との交流(年1回)

・ 保健理療科・専攻科: 特別養護老人ホーム等での校外実習

教育支援

校内での相談・支援

乳幼児教育相談

 未就学児を対象に教育相談日を設定し,乳幼児への支援や保護者への教育相談を実施している。専門相談員を中心に,個別相談及び集団保育,子育て講座等を計画的に実施し,更に,必要に応じて在籍園への巡回相談も実施している。

校外教育相談

 小・中学校・高等学校等に在籍している児童生徒及び成人を対象に,学校及び家庭生活での課題や進路等の相談及び支援を実施している。また,必要に応じて在籍校への巡回相談も実施している。

就学・入学に関する相談

 小・中学部への入学に関して,小・中学校の校長及び現住所の市町村教育委員会に相談しながら就学等の相談・支援を実施している。

学校見学会

 学校見学会の日を設定し,盲学校についての理解・啓発を図るとともに,参加者からの相談を受ける機会としている。

高等部への入学

 入学学力検査を毎年2月下旬から3月上旬に実施している。入学希望者には,来校または電話等での相談を実施している。

校外での相談・支援

 コーディネーター(特別支援教育コーディネーター)を中心に,教育委員会や関係機関,幼稚園・保育所,各学校等との連携を図り,障害のある幼児児童生徒への支援を行う。
 関係機関との連携を深めるとともに,各種研究会の案内や情報提供を行う。また,指導に当たる職員への支援も行う。

啓発・渉外

(ア) 教職員等を対象に,盲学校及び視覚障害児(者)に対する理解と正しい認識のために,公開講座」や広報活動等を実施している。

(イ) 視覚障害教育のセンター的役割を果たす特別支援学校として,あらゆる機会を通して,視覚障害に関する支援等の情報提供をしている。


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