中学部の学習

公開日 2022年02月09日

A・B課程

中学校に準じた学習を行います。各教科等の学習に加えて,生徒の実態に応じて自立活動を実施しています。

C・D課程

時間割例(C・DⅠ)

各教科等 

日常生活の指導

 中学部では,小学部での指導を継続・発展させ,高等部卒業後の自立や社会参加を目指すことも見据えて指導を行っています。具体的には,日常生活における基本的な生活習慣を身に付けること,日常生活を自立的・発展的に対処するための意欲や態度を養うこと,生活に見通しをもって様々な活動に取り組むことのできる基礎的能力と態度を育てることを目標にしています。

生活単元学習

 生徒が生活上の目標を達成したり,課題を解決したりするために,一連の活動を組織的・体系的に経験することによって,自立や社会参加のために必要な事柄を実際的・総合的に学習するもので,広範囲に各教科等の目標や内容が扱われます。 

 DⅡ課程では,障害の状態や発達段階に応じた目標や指導内容を焦点化し,学校行事などを通した様々な経験を繰り返すことで,見通しをもったり,周りの人や物への興味・関心を広げたり,自ら人や物に関わろうとする意欲をもって自分の気持ちを表現したりすることをねらいとしています。

 

国語

 日常生活や社会生活における人との関わりの中で,自分の気持ちや意見を伝え合う力を高め,思考力や想像力を養うこと,言葉がもつよさに気付くとともに,言語感覚を養い,学校生活や家庭等において活用する力を養うことを目標に学習に取り組んでいます。

数学

 生徒の数量に関わる具体的・体験的な活動を通して,基礎的・基本的な概念や性質を理解できるようにしています。また,生徒が学ぶことの楽しさや意義を実感できるように,日常生活の中で触れる機会の多い内容を学習しています。

 

音楽 

 C・DⅠ課程では,音楽についての興味・関心を深め,様々な音や音楽に自ら関わり親しむことができるよう,歌唱や楽器演奏,身体表現,鑑賞などの内容をバランス良く取り入れています。また,集団での活動を通して,友達とともに協働する楽しさを感じたり,音の響き合いの美しさを体験し,豊かな感性を養ったりすることができるよう取り組んでいます。人数や状況に応じて,2~3グループに分かれて学習しています。 

 DⅡ課程では,授業を様々な音楽との出会いの場,音楽の世界を広げる場,表現・鑑賞活動に触れる場,心理的な安定を図る場にしたいと考え,「様々な音楽を聴く」,「感じたことを表現したりリズムに合わせた身体表現をしたりする」,「打楽器等を使って自由に演奏する」,「歌詞やリズムを感じる」等の活動に取り組んでいます。

美術

 C・DⅠ課程では,身近な対象や題材をテーマにしながら,表現することの楽しさに気付き,自らが見たことや感じたことを表現することを中心としながら,様々な画材や材料,用具,表現技法等を用いた幅広い表現・鑑賞活動に取り組んでいます。 

 DⅡ課程では,身近にある様々なものに触れたり,見たりする中で,形や色などの視点に気付き,感じ取ったことを視線や表情,身体の動きなどで教師に伝えながら一緒に表現したり,道具を使って自分なりの表現で作りだす喜びを味わったりしながら学習に取り組んでいます。

保健体育

 C・DⅠ課程では,生徒一人一人の実態に応じて各種の運動の基本的な技能を身に付けること,友達と一緒に活動したり応援したりするなど互いに認め合うことを通して,自分の課題を見付けて解決すること,決まりを守り,仲間と協力して安全に留意して運動することを目標に,生徒が生涯にわたって運動に親しみ,健康の保持増進・体力の向上を図ることができるように取り組んでいます。

 DⅡ課程では,体を動かす機会や活動が制限されがちな生徒らへの配慮として,なるべく体を動かす機会を増やし,人との関わりを深め,粗大運動や感覚運動などをはじめとして,体を動かす経験を多く積めるように働き掛けています。また,ゲームやレクリエーションといった集団での活動の場も設けるようにして,心身の健康の保持増進に努め,楽しく学習に取り組めるようにしています。

自立活動

 「個々の生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識や,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う。」という目標をもとに,一人一人の具体的な目標と学習内容などを設定して授業を展開しています。

 中学部では教育活動全体を通して行う指導はもとより,自立活動の時間における指導(個々に応じて週1~9時間)と,必要に応じて自立活動担当教員による抽出指導(週1時間)を行っています。

特別活動

 生徒同士が互いの良さを認めたり,自己の能力を発揮したりできるような場を設定し,生徒相互に成長し合えるような集団活動を行うとともに,学校生活によりよく参画し,諸問題を解決しようとする自主的・実践的な態度や健全な生活態度が育まれるような活動を行っています。

総合的な学習

 中学部の総合的な学習では,「現代的な諸問題に対応する横断的・総合的な課題」,「地域や学校の特色に応じた課題」,「生徒の興味・関心に基づく課題」,「職業や事故の将来に関する課題」を探求課題として,「近隣中学校との交流」,「ALTとの交流」,「職場見学・体験」などの活動を行っています。

作業学習

 中学部の作業学習は,作業活動を中心とする体験的・実践的な活動を通して,働く生活を送る上で必要とされる基礎的・基本的な知識や技能,意欲,態度等を身に付けることを目的としています。生徒同士がともに協力し合いながら,多くの具体的な作業経験を積むことにより,作業への意欲や取り組む姿勢や態度,人とのコミュニケーション力の向上を図ることができるように取り組んでいます。中学部には,4つの作業班【窯業・園芸・家庭・紙工】があります。作業班は,学級・学年を解いて,編成されています。生徒は1年ごとに作業班を替え,3年間で3つの班を経験し,様々な作業内容を経験することができるようにしています。1年間取り組んできた製品を販売する「販売活動」を実施し,作業活動に参加する喜びや一つの製品を全員で作り上げるという連帯感,製品が完成したときの達成感,成就感を味わえるようにしています。

 【窯業班】陶土で皿や小物などを製作しています。作業では,成形,化粧土掛け,素焼き,絵付け,施釉,本焼きなどのたくさんの工程に取り組むことで,製品作りの楽しさや責任感,達成感などを身に付けています。

 【園芸班】主に季節の野菜の栽培・販売を行っており,悪天候のときは自然の素材を生かした小物作りをしています。畑の耕耘や畝作り,植付け,施肥,除草といった作業は体力が必要で大変ですが,収穫や販売の喜びを楽しみに一生懸命活動しています。

 【家庭班】ミシングループ,ビーズ・小物作りグループに分かれて,生活に深くかかわりのあるものづくりを行っています。ミシングループでは,雑巾や布製品作りを通して,ミシンやアイロンの基本操作や,安全・丁寧な作業態度を身に付けていきます。ビーズ・小物作りグループではビーズや毛糸,羊毛やタオルなどの素材でそれぞれの実態に応じた教具を使い,アクセサリーやキーホルダー,油処理袋などの製品作りをしています。ものづくりの楽しさを味わうとともに,手順に沿って集中して作業を行う態度を養っています。

 

 【紙工班】牛乳パックからパルプを作ったり,紙すきをしたりして手すき紙作りを行っています。主な作業工程は,牛乳パックの「切り分け」,「ラミネートはがし」,「刻み」,「紙すき」,「アイロンでの乾かし」です。その後,製品毎にグループに分かれて,カレンダー制作,メッセージカード,張り子製品,デコパージュ,小物入れ等の製品作りを行います。安全に気を付けながら一生懸命に取り組んでいます。