校訓・校章・校旗

公開日 2019年04月01日

最終更新日 2023年04月06日

校訓・校章・校旗

校訓


新しい校章デザイン(2020/03/31)

校章(金銀)校章(紫)


"校訓"の誕生に当たって【S63「創立八十周年記念誌」より】

"歴史と伝統を誇る鹿児島工業高等学校に、確かな校訓が見当らない。なんとかしなければ"という声と、その制定への願望はかなり以前から強かったようです。したがって、ここ数年来機会があるごとに、校訓に関するアンケート調査など実施しながら、諸資料の収集や校内での検討など進めてきました。

昭和六十三年度、創立八十周年を迎えるに当たり、この意義ある年に、長年の課題であった校訓の制定をぜひ実現させて欲しいという校内及び校外(同窓会、PTAなど)からの要請は一段と高まっていました。

思うに校訓は、その学校の教育目標にもなると同時に、生徒達にとっては一つの大事な生き方の指標であり、そしてまた心の寄りどころであって欲しいのです。校訓を生徒一人ひとりが十分理解し、心の奥深くしっかりと刻み込み、しかもその精神が生徒たちの生活行動の中に生きていってこそ、はじめて制定の意義も高まるものと思います。

昭和六十二年度に入るや早速、校内に"校訓制定委員会"を設置し、校訓制定に当たっての基本的な考え方、スケジュール等についての具体的な検討に入りました。

まず、制定に当たっての基本的な考え方について共通理解を図り、次のような三つの観点に立って検討に入りました。

  1. 二十一世紀に生きる"期待される人間像"をどのようにとらえ、育てていくか。
  2. 校歌に盛り込まれている"期待される生徒像"は従来から"精進、前進、自信"の三話で集約できるとの理解がなされてきた経緯がある。
  3. 本校の教育方針を過去にさかのぼり、眺めてみるとき、"誠意、創意、熱意"の三語が現在まで長年続けて設定されてきている。

さらに、

  1. 校訓はだれもが覚えやすい語(ことば)であることが望ましい。
  2. 生涯各人の記憶の中にいつまでも留り、消えないような語(ことば)であること。
  3. だれもが理解しやすい平易な語意のことばであること。

などのことも考慮しながら検討を重ね、最終的には二字からなる熟語を三つだけ選定し、校訓にしようとの結論をみた次第です。

以上のように、一見ごく平凡にきこえる三つのことばではありますが、それぞれが、時代の要求する人間にとっては大切なものであり、鹿児島工業高校で学ぶ生徒全員が今後とも継承していくべき鹿工魂に通ずる立派な校訓ではないかと思います。

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