公開日 2024年04月08日
[小学部] [中学部] [高等部 普通科] [高等部 保健理療科 専攻科理療科 専攻科保健理療科]
> [単位一覧]
教育課程編成の基本的な考え方
教育課程の類型
Ⅰ型:
高等学校に準ずる教育を行い,当該学年の各教科・科目,自立活動,総合的な探求の時間,特別活動のそれぞれ必要単位数を履修することとする。
Ⅱ型:
高等学校に準ずる教育を行い,基礎的・基本的な事項に重点を置きながら,Ⅰ型と同じか少ない科目で編成し,各教科・科目,自立活動,総合的な探求の時間,特別活動のそれぞれ必要単位数を履修することとする。
Ⅲ型:
生徒の特性に合わせ,教科別の指導,各教科等を合わせた指導,自立活動,特別活動の領域別の指導,総合的な探求の時間で編成された教育課程とする。
Ⅳ型:
自立活動を主とし,各教科等を合わせた指導,音楽,保健体育の教科別の指導,特別活動の領域別の指導,総合的な探求の時間で編成された教育課程とする。
具体的な運用
各教科・科目,自立活動,総合的な探求の時間,特別活動等の授業は1単位時間を50分とし,年間35週行うことを標準とする。週当たりの授業時数は30単位時間とし,総授業時数は各学年とも1050単位時間を標準とする。
単位については,35単位時間の授業を1単位として計算し,卒業までに修得させる単位数は74単位以上とする。各教科・科目,自立活動,総合的な探求の時間,特別活動等の単位数については,別に定めるとおりとする。
- 各教科・科目等の指導
生徒の視覚障害の状態等に応じて,指導内容を適切に精選し,基礎的・基本的な事項を確実に習得させるとともに,考えを深めさせていくことができるように指導する。また,視覚補助具やコンピュータ等の情報機器,触覚教材,拡大教材及び音声教材等各種教材の活用を通して,生徒が効率的に多様な情報を収集・整理し,主体的な学習ができるようにする。 - 総合的な探求の時間
基本,各学年,全型において週1単位時間ずつ設定し,学習内容等に応じて,不定期またはまとめ取りの形で実施する。
また,名称を「きらめき」と定め,自己の進路に関する課題を探求課題とし,探求の過程においては,職場等実習または産業現場等における実習や進路学習で情報を集め,整理・分析し,まとめて発表または表現する活動を行い,学習活動を充実させる。
指導に当たっては,探求の見方・考え方を働かせ,横断的・総合的な学習を通して,自己の在り方生き方を考えさせながら,よりよく課題を発見し解決していくための資質能力を育成することをねらいとし,生徒が主体的に取り組むことができるような学習活動を展開できるように工夫する。また,探求の中で,各教科等で育成する資質・能力を相互に関連付け,実生活・実社会と自己の関わりの中で活用できるように指導する。 - 自立活動
各教科・科目,総合的な探求の時間及び特別活動の指導と密接な関連を保つようにし,計画的,組織的指導が行われるようにするとともに,「自立活動の時間」を,各学年,各型において次のとおり設定する。
Ⅰ型・・・1単位 Ⅱ型・・・2単位 Ⅲ型・・・週2~5単位時間 Ⅳ型・・・週14単位時間
また,指導に当たっては,個別の指導計画を作成し,生徒の障害の多様化に対応し,個々の実態に応じた適切かつ効果的な指導を展開できるようにする。 - 特別活動
ホームルーム活動,生徒会活動,学校行事を通して,その中で育む資質・能力の育成に向けて,生徒の主体的・対話的で深い学びの実現を図るようにする。その際,よりよい人間関係の形成,よりよい集団活動の構築や社会へ参画及び自己実現に資するよう,生徒が集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ,様々な集団活動に自主的,実践的に取り組む中で,互いのよさや個性,多様な考え方を認め合い,等しく合意形成に関わり,役割を担うことができるようにする。
各学年,全型において,ホームルーム活動を1単位(時間)ずつ設定する。
指導上の配慮事項
- 個別の教育支援計画に基づき,個別の指導計画を作成し,学校(寄宿舎),保護者,関係機関との連携の下で指導に当たる。
- 生徒一人一人の実態が異なるため,視覚障害の特性等を踏まえ,発達の段階や障害の重複化に応じたより効果的な指導ができるように,配慮・工夫した指導計画を作成する。また,指導の変更・修正等は朱書きして次年度へ引継ぎ,継続した指導ができるようにする。
- 指導に当たっては,「少人数化」「障害の重複化」「個に応じた指導」等を考慮し,教材の精選や適切な学習集団の構成などを行い,生徒一人一人の課題を把握して,より効果的な指導を行うようにする。
- 年間指導計画と個別の指導計画の関連に留意しながら,指導内容や方法等を工夫して指導する。
その他
- 道徳教育
道徳教育は,人間としての在り方生き方に関する教育を学校の教育活動全体を通じて行うことによりその充実を図るものとし,各教科・科目,総合的な探求の時間,特別活動及び自立活動において,それぞれの特質に応じた適切な指導を行う。
「特別の教科 道徳」は,各教科,総合的な探求の時間,特別活動及び自立活動との関連を密にしながら,経験の拡充を図り,豊かな道徳的心情を育て,将来の生活を見据え,広い視野に立って道徳的判断や行動ができるように指導する。